
サントリーウイスキーホワイトとは
1923年にサントリーウイスキーとして発売された、国産ウイスキーの第1号です。
やがて白いラベルから白札と呼ばれるようになり、のちにホワイトにウイスキーの名称自体が変わっていますが、 その経緯はあのスコットランドのブレンデッドウイスキーであるファイマスグラウスに通じるものがありますよね。
日本でもスコットランドと同じようなウイスキー発展の歴史があることが分かれば、安い価格帯のウイスキーでも とても面白く感じます。
しかし、現在では角瓶やトリスの影に隠れてあまり目にすることが無いように思います。飲み屋でも角ハイ、トリスハイボールは見かけても、ホワイトのハイボールは見たことがありません。
サントリーの押しから完全に外れてしまっている状況なので、サントリーレッドと同じく過去の偉業を現在に伝える生き字引として残っているのでしょう。 ホワイトがなくなってしまうと、サントリーウイスキー始まりの歴史が語られなくなってしまいますからね。
発売当初はピート臭が強く人気がなかったそうですが、現在ではどうでしょうか。
そのあたりも確かめていきたいと思います。
香りを確かめる

香りはサントリーレッドより強くなっています・・・消毒液のような香りが。
その後に干し草、草のような草原の香りやかすかにフルーティーな香りが感じられます。
香り立ちはレッドより強いですが、それを楽しむものではなさそうですね。
早速飲んで味を確かめてみます。
味を確かめる
まずはストレートで
ゴクッ
最初は、干し草が感じられます。その後かすかにフルーティーさが感じられます。 消毒感はほどんど感じられなくイイ感じです。
後半はビターさとアルコール感が口の中に残ってじわーと広がってきます。 ですが、舌がピリピリするアルコール感はありません。
これは自分がウイスキーの高いアルコール度数に慣れてきたからなのか、ホワイトのウイスキーがそういうアルコール感が無いものなのか、どちらなのでしょう? 自分が成長しているのであれば、ちょっと嬉しいですね。
ピートは感じられませんね。 現在は、ノンピートのウイスキーになっているようで、くせ無しです!
ハイボールで飲んでみます。
これはハイボールですね。 レッドと同じく、ウイスキーの主張があまりないため、食中酒としてはいいかもしれないです。
レモンを入れてみましたが、非常に合います! 炭酸のみのハイボールだと味の後半に少し苦味を感じてしまいますが、レモンの酸味で完全にカバーされました。
まとめ
ストレートで飲んだ時の味全体の感じ方は、特徴があまり感じられず、良くもなく悪くもなくという印象です。
消毒臭さが大人しいということで、どちらかというと良い方にふれてるかな?
レモン入りハイボールが当たりでした。 味の主張が強くない分、レモンを加えれば雑味に感じられる部分が隠されて、非常に飲みやすくなります。
ウイスキーの味を楽しむという用途では無いですね。 「ハイボール」という感じがあまりしなので、コーラなど、味の付いている飲み物で割るのがいいのかもしれませんね。
今後も、国産の低価格帯ウイスキーをレビューしてきたいと思います。よろしくおねがいします。
- 製造元 サントリースピリッツ㈱
- 容量 640ml
- アルコール度数 40%
- 希望小売価格 1,174円 (税別)