ブラックニッカ ディープブレンドとは

ブラックニッカ ディープブレンドは2015年にニッカウヰスキーから発売開始されました。
ピートを使用せずクセの無い味わいが特徴のブラックニッカクリア、2013年に発売されたシェリー樽由来の華やかな香りや味わいが特徴のブラックニッカリッチブレンドに続いての発売となりましたが、その2種類のウイスキーとは方向性の異なる味わいとなっています。
余市蒸留所でつくられるピート香とコクのある味わいをメインに据えた味わいとなっており、ウイスキー独自の味わいを楽しみたい層をターゲットにしています。
実際、心地よいピートの味わいを評価する声も多く、手頃で美味しいという評判をよく聞くウイスキーとなっています。

2015年の発売当時は濃い赤色を基調としたパッケージでしたが、2018年に現在の青を基調としたパッケージにリニューアルしています。個人的には寒冷な地にある余市蒸留所を連想させる現在のパッケージの方がかっこいいと感じます。
それでは早速、飲んでいきましょう!
香りを確かめる
香り立ちは弱いですが、アルコール感と共にはちみつの様な甘い香りがスーッと鼻に抜けていきます。
あれ、余市のピートの煙たい香りはよく感じられません。
甘い香りが大半を占めているので隠れているだけかもしれません。もう一度注意深く嗅いでみます。やはり、香りにはピートの感じは感じられませんでした。
実際に飲んでみるまでのお楽しみですね。
味を確かめる
ストレート

ストレートで飲みます。
冷凍庫で冷やしていたものを、そのままストレートで飲んでいます。 「冷やすと甘味が抑えられる」とよく言われますが、どうでしょうか。
口に含んだ最初の味わいが濃厚で味がとても厚いです。生クリームのような濃厚さにも感じられます。過去に飲んだことのあるウイスキーと比べれば、シングルモルトスコッチウイスキーの銘柄であり濃厚まったりなのみくちの「クライヌリッシュ」に近い味わいが浮かびましたね。
その後はアルコール感の広がりとともにピート感がブワーと口の中に広がり、鼻から抜けていきます。
後半は思っていたより、ピートの香りと味わいが力強く、全体的に冷えていても濃い味わいを感じることができました。
加水
さっそく飲んでみようと思いましたが、良い香りが立ち上がってきて思わず香りをじっくりかいでしまいました。
りんごのフルティーな香りの中に、麦の香ばしい香りも感じます。ブラックニッカシリーズでは初めての香り立ちです。
さあ早く飲んでみましょう。 うん。一瞬はちみつの感を感じましたが、、、いやこれは麦です。いわゆるモルティーという味わいでしょうか。
加水して、香ばしさからくる穀物の甘みを感じることができるようになりました。
ピートも同時に感じます。同時に甘みとピートを感じて緩やかに味が消えていく感じが心地いいです。
ハイボール

一番楽しみなハイボールで飲んでいきます。冷凍庫でキンキンに冷えたディープブレンドを使っています。
こんなに冷えているのに、しっかりと甘さを感じます。
後味は、ピートなのか樽から感じられるビターなコクなのか、甘さなのか、判別が付きません。 いや全部含まれていて、口の中に同時に広がることで味の厚み、深みを感じさせられます。
ブラックニッカ クリアやリッチブレンドとは違った、スイートとビターが合わさった絶妙な味わいがブラックニッカシリーズの中でも特別な存在感を醸し出しています。
ハイボールにしてもしっかりと残る濃い味わいが、人気を博している理由なんだとわかります。
まとめ
スモーキーとの評判は有名で、過去すでに飲んで味を知っていたつもりでしたが、改めて飲んでみると新しい味わいを感じることに驚かされます。 今まで味わうことを意識していなかったとを思い知らされますね・・・
ストレートで感じる生クリームのように濃厚で、甘さとコクが特徴的な印象が強いです。
一方ハイボールにするとピート感も出てくるので、色々な楽しみ方のできる優秀なウイスキーでした。
- 発売元 ニッカウヰスキー㈱
- 容量 700ml (今回)
- アルコール度数 40%
- 参考小売価格 1,500円(税別)